ところが，被告Ｙ１は，被告ニッポンレンタカーに対し，事故の報告をしており，本件事故翌日である平成１５年１０月１３日付けで受け付けた事故受付書が被告ニッポンレンタカーにより作成されているところ（乙１８），そこには，発生時状況として，「赤信号停車中にアクセルとブレーキを誤り追突してしまう。」と記載されている。被告Ｙ１の説明がなければこのような記載がなされるとは考えにくい。しかし，アクセルとブレーキを間違ったという点については，前記の実況見分では説明されておらず，事故原因について実況見分時とは異なる説明をしていることが認められる。

　ただし，原判決5頁15行目の「別表第2」を「2条別表第2の後遺障害等級表（以下，単に『後遺障害等級』という。）」に改める。

　太郎は、型枠大工として長い経歴を有しており、有限会社甲野工務店を設立して、型枠工事の下請業務を行っており、同社の現場の仕事は同社に勤務する長男一郎と二男二郎が中心となって、七、八名の従業員を使用して行い、太郎は、社長として現場で型枠工事の指導をしつつ、同社の経営上の最終的な決断をするという立場にあり、同社の経理等の事務については、花子と一郎の妻の桜子が担当していた。

　ア　原告が当時負っていた医原性直腸穿孔（第1次穿孔），傍直腸膿瘍及び難治性直腸皮膚瘻に対して，平成14年10月24日，高知医大病院において，低位前方切除，腸管吻合及び一時的人工肛門造設の各施術が行われた。